肥満による変形性膝関節症は女性にも多く見られる病気

膝が痛い時は要注意!女性に多い変形性膝関節症とその症状

40代から増える!?女性に多い変形性膝関節症

女性

年を重ねると発症しやすい関節の疾患のひとつに、変形性膝関節症と呼ばれるものがあります。加齢に加えて、普段の生活や姿勢の取り方などでも起こるといわれている疾患です。特に40代からは注意が必要な変形性膝関節症とはどんなものなのかを解説します。

女性は要注意!加齢によって起こる変形性膝関節症

変形性膝関節症とは、膝の関節にある軟骨や半月板が変形したり損傷を起こしたりする疾患です。炎症によって強い痛みが発生し、日常生活にも支障をきたすこともあるのです。40代から増加し始め、50代・60代と年齢を重ねるごとにそのリスクは高まっていきます。男女比を見るとどの年代でもおおむね女性に多い傾向にあり、70代ではおよそ7割、80代では実におよそ8割の女性が発症しているというデータがあります。

意外と知られていない?変形性膝関節症に関するQ&A

変形性膝関節症とは、どういう病気ですか?
関節には、骨同士の間の摩擦を防ぐための関節軟骨があります。この関節軟骨が何らかの原因で損傷し、変形したり摩耗したりする疾患です。原因には加齢のほかに肥満やけがなども挙げられます。特に頻発する場所は大腿骨と脛骨の間にある軟骨です。年齢を重ねると膝の痛みを訴える人が多くなりますが、そのような人は変形性膝関節症を患っていると考えられるのです。
変形性膝関節症の場合、主にどういう症状が起こりますか?
変形性膝関節症の症状は、強い痛みや関節の腫れが主なものです。座った状態から立ち上がるときや階段での動作など、膝に負荷がかかる状態で痛みます。腫れるときは膝に水がたまり、強い痛みを伴います。その他、膝を使う動作がしにくくなるのも症状の特徴です。歩くときに足を踏み出す際、横にぶれが生じることもあります。
肥満による膝の痛みは、変形性膝関節症に関係がありますか?
肥満状態にある人は、普段から体重を支えるために膝に負担をかけています。そのため、肥満で起こる膝の痛みは、変形性膝関節症の可能性が高いです。また急に体重が増えた人も、体を支えるバランスを崩して発症することが考えられます。その他、お腹周りのサイズが増えるとどうしても前に重心がかかった歩き方になり、膝が上がらずに踏みしめたときの衝撃を膝が吸収できなくなってしまうのです。下半身太りの人は後ろに重心がかかる傾向にあり、同じように膝を上げて歩けないため、膝に負担をかけることになります。

放置すると危険!膝の痛みが出てきたらすぐに治療が必要

変形性膝関節症の痛みについて、例えばもう歳だから仕方がないといった理由で放置していると、どんどん重症化する恐れがあります。膝の軟骨が変形したり損傷したりしている状態であり、その状態で生活を続けるとより変形や損傷が進んでしまうのです。さらに、変形性膝関節症には筋肉の過度な緊張がかかわっているといわれています。筋肉の緊張状態が長く続くと筋肉に柔軟性がなくなり、周辺の骨を引っ張ってしまうのです。骨が筋肉に引っ張られることによって関節にゆがみが起き、軟骨の変形や損傷を起こすわけです。このような悪循環を繰り返した結果、骨や周辺組織の変形を引き起こします。膝の痛みが出た後に放置すると悪化する一方ですから、痛みを感じた時点で病院に行って適切な治療を受けることをおすすめします。

変形性膝関節症は治療で改善できる

年を取ってしまったから膝の痛みは治らないとあきらめている人も多いかもしれません。しかし、変形性膝関節症についてはいくつかの治療方法があり、症状を改善することが可能なのです。変形性膝関節症の治療方法とはどのようなものでしょうか。

膝の痛みを改善できる4つの治療法

手術療法
変形性膝関節症の治療法のひとつとして有効なのが手術です。方法には3つあり、初期の症状では損傷した軟骨や半月板のはがれた組織やたまった水を取り除いて修復する方法が有効です。症状によって骨が変形した場合は、骨を切ってゆがんだ向きを正常にし、金属で固定する手術が行われます。重症化している場合は、人工の膝関節を入れる手術が検討されます。
薬物療法
変形性膝関節症では、薬物による治療法も存在します。膝の関節にヒアルロン酸を注入すると、膝の動きが滑らかになり、軟骨の摩耗を防げるのです。膝に炎症が起きている場合はステロイド剤を注射し、炎症を鎮めます。その他湿布や軟膏などの外用薬で痛みを軽減して、炎症を鎮める内服薬で症状を抑えたりする方法が併用されることもあります。いずれも、医師とよく相談した上で治療法を決めることになるでしょう。
装具・補助具療法
手術や薬物のほかに、装具や補助具といった器具を使って生活に支障が出ないようにサポートする方法もあります。足底に設置する足底板は、膝が内側に向くように設計されており、膝の負担を軽減できます。サポーターをつけて膝のゆがみを矯正したり、負担を軽くしたりする方法も有効です。その他、杖を使って歩くことで膝にかかる力を弱くすることもできます。
運動療法
変形性膝関節症の治療には、適度な運動を取り入れることもあります。関節の動きを正常に保ったり周辺の筋肉を鍛えたりすることで、症状の悪化を防げるのです。例えば寝転んで足を上げる運動やストレッチ、水中で歩く運動など、適度な負荷をかけることで関節の可動域や筋肉の増強になります。ただし、無理をすると悪化する可能性がありますから、医師に相談しましょう。

日常でできる変形性膝関節症の対策はサプリメントを活用

日ごろから変形性膝関節症の対策をとるにはサプリメントの摂取が効果的です。関節の軟骨の損傷や炎症を抑えて、症状を軽減する効果が期待できる成分があるのです。グルコサミンは甲殻類の殻で作られる成分であり、膝の炎症を抑え、痛みをやわらげます。コンドロイチンは関節液を作る成分のひとつであり、軽い痛みを抑えることができるとされています。軟骨を作る成分であるコラーゲンは、グルコサミンやコンドロイチンと併用するのがおすすめです。必須脂肪酸であるDHA・EPAといったオメガ3脂肪酸は、関節痛の軽減について科学的にも立証されており、注目が集まっています。

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